ZOZOTOWN前澤社長「Twitter1億円バラマキ祭り」の大成功から学ぶ、新”SNS無料宝くじ”ビジネスの考案

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2019年1月5日、アパレルオンラインショップ大手企業ZOZOTOWNの社長である前澤友作氏のとあるツイートが日本中のインターネット各界を沸き立たせました

 

 

このツイートを要約すると、前澤氏はTwitterアカウントをフォローし、かつ上のツイートをRTすることで応募者の中から抽選で100名に100万円(総額1億円)をプレゼントするというキャンペーンのお知らせです。

このツイートは非常に大きな反響を呼び、多くのニュースサイトやまとめサイトで記事になり、その結果リツイート数は530万リツイート超えを記録し、当時の世界記録(350万リツイート)を軽々と塗り替えてしましました。また日本のフォロワー数ランキングでも有名芸能人である有吉弘行氏、松本人志氏についで3位となり、このキャンペーンがネット各界に与えた影響の大きさを物語っています。

私はこのZOZOTOWN前澤氏「Twitter1億円バラマキ祭り」の大成功から、新しい「SNS宝くじビジネス」の形を思いつきましたので、それについて書いていきたいと思います。

 

 

「SNS無料宝くじビジネス」の背景

個人や企業がSNSで宣伝するのには多くのお金がかかる!

個人や企業がSNSで宣伝するのには多くのお金がかかってしまいます。

例えばTwitterにはお金を支払うことで、ツイートを「プロモツイート(広告ツイート)」にして、他の利用者に宣伝することができる仕組みがあります。Twitter広告では広告を出すときに「動画の再生数を増やす」「利用者をサイトへ誘導する」「新たなフォロワーを獲得する」などの目的を設定し、うまくいった分だけに支払いが生じます。

 

こちらのサイト[1]では、フォロワーを増やすことを目的に1000円分のTwitter広告を出稿し、その結果どれくらいのフォロワーを獲得できたのかについて記載されており、1フォロワーを獲得するのに110円から330円程度かかるそうです。

また企業が公式Twitterアカウントを運用し、宣伝を行う場合にはこれに加えて運用コスト(人件費)が加わってしまいます。つまり1フォロワー獲得するのに(100~300円 + α)の費用がかかってしまいます。高いね。

 

一方、ZOZOTOWN前澤氏は・・・

前澤氏はこの総額1億円プレゼントキャンペーンを通して、約500万のリツイートと500万人のフォロワーを獲得しました。仮に上を参考に「1フォロワー獲得につき100円の費用」がかかるとするとすると、

・1億円の費用で、500万人×100円=5億円分のフォロワー獲得効果

500万リツイート分の宣伝・広告効果(500万リツイートが金銭換算でどれくらいの価値なのかは不明、ソース無しで適当に見積もると1億円程度?(1万円で500リツイート貰えたら妥当かな?))

を生み出しました。このことから、前澤氏は通常の方法でTwitter広告を出稿するより少なくとも5倍以上得していることが分かります。

 

ちなみに前澤氏は1億円で得た「世界記録級ツイート」のアクティビティ(宣伝効果)をツイートで公開しています。

 

 

フォロー数が500万ではなく、12万で表示されているなどおかしいところはありますが、1億円でこの広告効果は凄ざましい。計1億8千万インプレッションですか、桁が違いますね。。。

で、ここで思うわけです。あれ・・・この宣伝・広告方法、超お得じゃないか・・・?

 

「SNS無料宝くじビジネス」の概要

(使用するSNSはTwitterを想定しています)

簡単に「SNS無料宝くじビジネス」について説明すると、Twitterで企業公式アカウントを運用していて「フォロワーを増やしたい、自社製品を広めたい」と思っている企業や、イベントの告知など宣伝を行いたい方にとって有益になる可能性のあるビジネスです。ビジネスの概略図を以下に示します。

 

(クリックで拡大可能です)

 

ビジネスの概略図の説明

SNSを通した宝くじ(共同懸賞)を運営・実施・管理を行う「SNS無料宝くじ運営会社」を設立し、宣伝したい組織や人から宝くじ開催費用を受け取り、その一部を手数料収入として受け取るビジネスとなっています。

前澤氏の1億円キャンペーンと同じく、Twitter利用者は指定されたアカウントをフォロー&リツイートすることで簡単にかつ無料で宝くじキャンペーンに応募することができます。

ここで「じゃあ、手数料とられるくらいなら前澤社長と同じく宣伝したいやつが勝手に別々にキャンペーンを開催すればいいじゃん」と思った方がいるはず。

次にこの運営会社を通して複数企業共同で開催する長所について説明します。

 

運営会社を通す長所について

長所その1:抽選の透明性を確保できる

これはTwitter利用者側にとっての長所です。

前澤氏のプレゼント企画では、厳正な抽選が行われていなく開催者である前澤氏が恣意的に抽選を行ったのでは?不正では?という疑惑がありました。それが嘘か真実であるかどうかは置いといて、お金を出している人と抽選を行っている人が同じなので、応募者はそういった不正に対する懸念を抱いてしまうかもしれません(特に落選時には感情的にもなりやすいですし)。

そこで、独立した中立組織である「SNS無料宝くじ運営会社」が間に入り、抽選方法をオープンにすることで、抽選の透明性を確保できると考えます。

 

長所その2:詐欺を回避できる

またこういったプレゼント企画では詐欺が横行しており、これまで多くの人が騙されてきました[2]。場合によっては個人情報だけ盗まれて第三者に売られているケースもあるとか。

このような運営会社の利用により、利用者はそういったプレゼント詐欺を回避することができます。

 

長所その3:誰でも開催依頼が可能。また企画倒れリスクを回避しやすい

SNS宝くじの開催は運営会社の公式Twitterアカウントにて発表されます。

つまり多くの「無料」が好きな利用者は、「無料懸賞の情報を得られる」運営会社公式Twitterをフォローする傾向にあるはずで(運営会社のアカウントをフォローすることを無料宝くじの応募条件に含めても良いかもしれない)少ない労力で公式アカウントを多くの人々が見ている状態を作り出せると考えます。なぜなら無料でお金が貰えるって、たいていのTwitter利用者にとってプラスになりますもの。しかも詐欺ではない

そのため、このようにたくさんのフォロワーを持つ公式アカウントを所有する運営会社を通すことで、個人企画でありがちな「プレゼント用意したのに少しの人しか応募してくれない・・・宣伝効果無い・・・」という懸念を回避できると考えます。

 

話は変わりますが、リツイート数が増えればその分当選者(当選率)が上がるような仕組みをすれば、上のような”期待以下の宣伝リスク”を回避できると思いますし、Twitter利用者が自発的に広めようとしてくれるかもしれません。

 

長所その4:複数事業者の宣伝を同時に行えるため、懸賞法の10万円縛りを回避できる?

※私は法律の専門家ではないので、この項目では間違ったことを言っているかもしれません。

こちらの記事[3]では、事業者が自身の商品やサービスに景品を提供する「一般懸賞」の場合、最高額を10万円とすることなどを定める法律を根拠に、前澤氏の今回の100万円の提供の法的問題について議論しており、今回の賞金額である100万円は景品表示法の規制に引っかかる可能性が存在するとしている。

 

調べた限りでは[4]、景品表示法の規制により単独でSNS無料宝くじを行う場合、

・賞金(景品)が10万円以下

であれば、このようなばらまきキャンペーンを開催しても問題なく、もし複数事業者でこのようなイベントを開催すれば

・賞金(景品)が30万円以下

までOKだそうです。つまりこのように、運営会社を通して複数企業共同でSNS無料宝くじを行えればその賞金額を単独でやるよりも3倍まで引き上げることが可能となります。

 

ちなみに、前澤氏がこのキャンペーン後行ったアンケートでは、

 

賞金額(当選額)は10万円~100万円にして欲しいという、ニーズがある模様。つまり賞金額は10万では少し物足りなく、30万あればちょうど良さそうです。また彼のTwitterで「第二弾ではインスタグラムを利用するかもしれない」と述べています。

 

長所その5:企業イメージが低下しにくい。

先のバラマキキャンペーンでは、大きく話題になったためか主催者である前澤氏を批判する人が現れました[5]。批判の内容は、お金の使い方が下品だ、などです。

間に運営会社を入れることで、「表面上は運営会社がバラマキキャンペーンを主催しているように見えるので」スポンサーである企業や個人は、そのような批判を回避しやすくなると考えています。

 

想定される課題

課題1 bot(ロボット)対策

当選確率を上昇させることを目的に、機械的に無数のアカウントを作成しイベントに参加するアカウントが出現するかもしれません。

TwitterにはそのようなアカウントをBANするシステムはありますが、ロボット対策のために新規アカウントは参加不可などの制限を行う必要があるかもしれません。

 

課題2 Twitter側が許さない?

今回の件について、Twitter側はこうした懸賞やキャンペーンは規約で認めており、特に問題はないとしています[3]。しかしもしも、このようなバラマキ広告が従来のTwitter広告より費用対効果が高いと多くの企業のマーケティング部門が判断した場合にはTwitterの広告の価値が相対的に低下し、売り上げが減少してしまうかもしれません。

Twitterの規約変更などでそういった事態を避けようとする可能性があります。

 

まとめ – 今回のバラマキは売上下降中の元祖宝くじ復活のカギに?

宝くじの売り上げ推移(宝くじ販売、減少止まらず 18年ぶりの9000億円割れ より引用)

 

若者は物欲が無いとよく言われます[6]。しかしながら、今回の件では大きな反響がありTwitterを利用する多くの若者も参加しており、それは必ずしも真実では無いことを実証しました。

元祖宝くじも若者の売り上げが低下しており若者の宝くじ離れなどと言われていますが、日本中のインターネットを沸き立たたせた今回の件が元祖宝くじの復活のカギになるのではと考えています。そのカギは「SNS」と「無料」の2つではないのかなあと。その両者をうまく使いこなせれば・・・

 

また、多くの人が今回の前澤氏の「1億円ばらまきキャンペーン」の件で、こういったSNSを通したアプローチが社会に与える影響度が大きいと考えたはず。

今後、私のような形ではないかもしれませんが、このキャンペーンをインスパイアしたような宣伝を行う起業や広告ビジネスが増えると思います。加えて、詐欺もこれから増えそうだなって思ったり。

 

引用・出典

[1]フォロワーを増やしたいので個人でTwitter広告出稿してみた

[2]Twitterプレゼント企画詐欺に気をつけろ!~目指せプレ詐欺撲滅!情報リテラシーの向上~

[3]前沢氏の1億円お年玉、法的OK? 社会問題化すれば…

[4]景品と広告:景品規制ガイド

[5]ゾゾ社長、私財から1億円お年玉 ばらまき批判も

[6]「若者をつかめない企業に未来はない」:原田曜平氏

[7]若者の車離れ、酒離れ、恋愛離れ…… 解決方法は「賃金を上げる、残業時間を減らす」「余裕がほしい」

[8]若者の宝くじ離れも? 売上減少が止まらないワケ